無料運用できる携帯電話 – アメリカの携帯電話事情④

アメリカはIT先進国ということでいろいろなサービスが行われています。
今回紹介させていただくのは、
FreedomPopという会社のサービスです。

■会社概要

2011年にカリフォルニアでスタートした携帯電話サービスで、3世代くらい前の携帯を中心に格安で販売しているキャリアです。
主に
Sprintの回線を利用しているMVNOといっていいでしょう。

■サービス概要

な、な、な、なんと、FreedomPopからスマートフォンやモバイルWifiルータの端末を購入すると、維持費用無料で『国内通話200分・ショートメッセージ500回・データ通信500MB』が利用できます(Nationwideと書いてあります)。
使えるデータ通信は無料の場合は
4G限定、お金を支払えば3GLTEも使えます(3.99ドル~)。制限を超えた分については、追加料金で利用することができ、4大キャリアで契約するよりも割安に利用できます。

ほとんどはSprint回線向け端末ですが、グローバル向けにAT&TT-mobileと同じ方式(GSM方式)を利用できる端末もいくつかあるようです。
その場合は、無料データ通信が3G通信
200MBに制限されるのがネックです。
しかし、UKを初め世界
26か国で無料でデータローミングができるらしく、本当だとしたら一台持っておきたいところです。ちなみに、26か国に日本は入っていません。(201612月現在)

■端末価格

端末はRefurbish品を多く扱っており、そのおかげか費用対性能がかなりいい印象です。

一例ですが、私の場合10月にHTC Desire 51029.99ドル、先月Netgear Zing19.99ドルで購入できました。いずれも、2012年、2013年ごろのモデルでもともと200ドルくらいする端末です。
古い端末ですが通常利用としては特に困らない性能はあります。
ZingについてはWifiルータなので性能とか特に関係ないですしね。

私は、格安端末を買っていますが、Galaxy S4などの数世代前のハイエンド端末も100ドル前後で扱っています。また、値段は通常通りですが最新の端末も一部扱っています。iPhone7も扱いはあるようですね。

■問題点

実際に端末を購入してから感じた不便や問題点についてですが、

①スマートフォンでテザリングができない

正確に言うと3.99ドルのオプションをつければ可能ですが、無料運用でテザリングができないのはちょっと不便です。
私のように、『帰任後に旅行でアメリカに来た時に使うために持っておきたい』、という目的だとマイナスポイントです。

ちなみに、私が購入したHTC Desire510Simの制限だけではなく、端末でもテザリングができないように設定されていました。
キャリアから仕入れた端末をそのまま売っているようなので、制約がある端末もあるようです。(私は
Simフリー化してテザリングを検証しました。)

 

 

②サービスが良くない

とにかくWEBサイトが不親切。リンクがちゃんと貼っていなかったり、ユーザ情報/契約情報の確認が一覧でできなかったり、確認漏れを狙っているのか?というくらい情報が探しにくいです。
それに、メールサポートの対応も遅いので、自分である程度の情報を集めることができないと、使うのは大変です。

③契約がわかりにくい

最初に端末を購入した時点では、1GBデータ通信(19.99ドル)がフリーでついていたり、プレミアムサービスパック(7.99ドル)がついていたりするので、それを解約し忘れると毎月お金がかかってしまいます。

また、契約段階ではトップアップが設定されており、データ制限を超えると自動的にデータ通信量が追加購入されてしまいます。忘れずに解除しておかないと、気が付いたら無料ではなくなっています。
さらに、FreedomPopからOfferのメールが来たりするのですが、ワンクリックで契約されてしまうことがあるので注意しましょう。再確認の画面は出てこないです。
これに騙されて、
3.99ドルのオプションを契約することになってしまいました。。。

④端末トラブルが多い

今のところ、2/2でトラブルが起きています。
1台目のHTC Desire 510では、OSの設定でテザリングが出来ないようになっていたので、ルートをとって自力でテザリングの設定を復活させる必要がありました。FreedomPopのテザリング・オプションは契約していたのに、、、

2台目のNetgear Zingでは、バッテリートラブル発生中です。(12月6日時点未解決)
充電しても、no batteryやVery low batteryという表示が出ます。その割に、1時間くらい繋ぎっぱなしでも電源が落ちません。
本日届いたばかりなのでよくわかっていないのですが、バッテリ残量のモニタリングがうまくできていないようです。
ネットで検索すると、ある時期からトラブル報告が急増している様子。おそらくファームウェアの問題でしょう。

なんで安いかがよくわかりますね。
自社でちゃんと動作確認をしてほしいものです。

■要調査項目

今の段階でよくわかっていない項目もいくつかあります。

①Wifiルータでテザリングが無料で可能か

前述のとおりSmartphoneではSimカードの制限によって、オプション無しではテザリングができません。
もしモバイル
Wifiルータで携帯端末を接続できなかったら、まったく役に立たないですよねー
Zing端末が届いたので、近々検証してみる予定です。

  – 2017年4月9日追記

  無事、Zing Wifiルータでは無料で接続が可能でした!これなら帰国した後でアメリカ旅行するときにも利用できそうです。

 

②Simは端末制限がかけられているか?

端末に入っていたSimカードをほかの端末(例えばiPhone)で使えると便利ですよね。
旅行の時だけ自分の携帯に差し替えれば、日本帰国後も持っておく価値があります。

検証中ですが、Netgear ZingのSimカードをHTC Desire 510に挿してもデータ通信してくれなかったので、おそらくSimカードと端末は紐づけされていると思われます。

 

③購入した端末はSimフリーか?

Wifiルータなど、別で手に入れたSimを使えると便利ですよね。
SprintSimに制限されているのか、他社のSimでも使えるのかが気になるところです。
まぁ、Sprint用の端末は対応バンド帯が他社と違うのでSimの差し替えは難しいですが(笑)

もし、確認が取れたら追記 or 新記事追加します。

■おわりに

最近は日本でもNuromobile0Sim by So-netということで似たようなサービスを始めていますが、そちらは無料なのはデータ通信だけの様です。
通話もメッセージも無料でできるところが
FreedomPopの強みと言っていいでしょう。
ただし、サービスは正直良くないので、自分で端末の情報を集めたり設定を変更したりしながら使っていく形になると思います。
今後も、おもちゃ代わりにいろいろな端末を買ってみようと思っています。

 

Miya旦那

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください