題名:日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか
著者:黄文雄
出版社:徳間書店
日本人には理解しがたい中国・韓国の思考はどうやってできているのか。
台湾人の目から説いてあります。
ちょうど理解できずに悩んでいた時、この本に出会い納得しました。
今回はこの本に出会った経緯も少しはさみます。
私個人の経験や思想もかなり入っていますので、悪しからず。
たまたまESLの英会話テーブルで、中国人1人、韓国人2人、日本人の私1人と、日本に住んだ経験のあるアメリカ人のホストが1人で同席しました。
アジア人はアメリカに来てあまり間もない学生です。
見事にアジアテーブルが完成しているなと思いながらも席に着き、その日のお題について話します。
その日はたまたまバックグランドについてのお題が並び、そして「母国で自慢できること」についてのお題がまわってきました。
・中国の女の子は歴史の長さ、土地の広さや人口数、その対策について語りました。
・韓国の女の子はキムチなど韓国発祥の食べ物や、韓流スターなど男性ユニットアイドルについて語りました。
・韓国の男の子はコンビニなどの24時間営業のお店の自国の店舗数ついてと、囲碁という韓国のゲームについて語りました。
・私は白物電化製品メーカーやTVゲーム・自動車メーカーについて語りました。
見解や訂正を挟んでも、全く信じようとはしない学生たち。
日本在住経験のあるアメリカ人ホストの方は疑問が多すぎて困惑した表情。
私は他の人の発表を聞いた後だったので、若干皮肉った内容を選んでしまいましたが。
この他にも近隣国出身者の異様なまでの大小へのこだわりや、
何でもかんでも無駄に元祖をお主張してきたりなど、
うざったいまでもの、どうやら〈日本人を見下したいのであろう不可解な行動や発言〉に対して頭を抱えていたところ、この本に出会いました。
この本は
日本と中国・韓国の文化・文明がいかに違うかを書いてあります。
歴史を通して各国の行動や思想の特徴を説明してありました。
とても分かりやすかったのは、大中華(中国)・小中華(韓国)思想で、
中国側からは日本は親と子の関係で、親が絶対的権限。
韓国側からの日本は兄と弟の関係で、弟のものは兄のもの。
でも満足せずに、親には口答えできないので弟に八つ当たり。
信用できない政府に騙しあう国民と、偽りだらけの歴史に騙されている国民。
日本を仮想敵国にして内政の安定化を図る特定アジア。
そして、近隣諸国に振り回されている日本。
本を読んでみて感じたのは、
「はいはい、またお隣さんが何か言っている。」「悪いことしたのも確かだし。」とか、
日本のお人好しで愚かさは改めなければなりません!!
なぜなら今までもずっと、彼らには都合のいいように解釈されてきただけなのです。
それは日本人もとっくに気づいていたはずなのに。
歴史問題を見て見ぬふりをしてきたのではなく、見ないようにしてきただけなのです。
つつましい日本人は美徳の如く、主張することなく穏便にすませようとしてきた結果が、いいように甘い汁を吸われながら好き勝手言われ、
世界各地でアジア史さえ塗り替えようとする隣人たちにより、偉大な日本の先人達の努力までもが罵倒されているのです。
重要なのは知って理解したうえで、どう行動するかです。
私はには中国人や韓国人のお友達も沢山います。
彼女たちはすばらしい友人達だと思っています。
地域や国でひとくくりにするのは間違っていると思いますし、「人による」ものだと思います。
ですが、お互いの歴史・思想・文化などのベースを理解したうえで初めて交流が成立するのではないでしょうか?
私はこの本に出合ってからのほうが、より良い友人に巡り合えているような気がします。
知らないことは恥を通り過ぎて罪に等しいのではないかと改めておもいました。