アメリカで生活するにあたって、車は必須アイテムです。
旅行や半年程度の駐在であれば、国際免許でも問題ないのですが、1年以上の滞在の場合は運転免許の取得が必須です。また、サンフランシスコやニューヨークだったらバスや電車で生活しても問題ないのですが、そんなところに住めるのは一握りですので、例外としましょう。
今回から、3回に分けてTX州の免許証の取得についてまとめます。
今回は学科試験を受験するところまで、
2回目は学科試験のコツや勉強方法、
3回目はドライビングテストの紹介を行います。
■運転免許取得の必要性
運転免許を取得する大きな理由は3つあります。
1つ目は、テキサス州では、他州の運転免許は3か月間しか有効ではないということ。
つまり、他州から引っ越してきた人は3か月間の間にTX州の免許を取得する必要があります。
厳密に定義されているわけではありませんが、日本の国際免許を持っている人もこの範疇に入ると思っておいた方がいいでしょう。
2つ目は、州が発行している運転免許を持っていると身分証明にもなること。
パスポートを持ち歩く必要がなくなるという点でも、免許証を取得するのは非常にメリットが大きいです。米国国内旅行であれば、運転免許証だけでもOKです。また、パスポート・国際免許・日本の免許の3点セットを持ち歩くのは荷物になるし面倒です。
3つ目は、安心して運転ができるようになるということ。
アメリカでは人によって対応が全く違うということは以前の記事でも述べてきました。パスポート・国際免許・日本の免許の3点セットを持っていても、対応する警官によっては知らないといわれて無免許扱いされるそうです。
その場合は、最悪裁判所に行って異議申し立ての必要が出てきてしまいます。
早めに免許を取るメリットは、様々なデメリットを減らせることに尽きます。
■申込必要書類
日本からの出向者が免許を取得するためには下記のものが必要になります。
- 申込書類(DL-14a.pdf)
- 米国への滞在を許可する書類
- 身分証明書
- SSN
- 30日以上TXに居住していることを示す書類を2つ
- 住宅契約書
- 住宅保険
- 公共料金の支払い証明(電気、水道、ガス、ケーブルテレビ、固定電話など)
- 車両登録証
- 申込費用:25ドル
2、3については、パスポート、Visa、I-94の3点セットでOKなはずです。
2は、WEBに以下のように書かれています、Foreign passport with attached visa and Form I-94。
3については、2に加えてパスポートの入国スタンプを見られているようです。
5に関しては、住宅関係の書類を持っていくことをお勧めします。これに関しては、銀行のチェックやTX州の学生証でも良いようなのですが、実際に試していないのでよくわかりません。
6は、私が受付に行ったときには必要とされませんでした。妻の時も必要なかったので、申込では特に気にしなくてもいいのかもしれません。
おそらく、自分の車でドライビングテストを受けるときに用意しておけばいいのだと思います。
■申込受付手順
ここでも、SSN同様に待ち時間が非常に長いので、目を疲れさせない程度に暇つぶしができるものを用意しておくことをお勧めします。
- 最寄りのDPS(Department of Public Safety)へ行く
- 機械で受付を行い、待合場所で待機
- 呼ばれたら、窓口に向かい書類を提出
- 両手の指紋を取る(たしか親指でした)
- 免許に載せる写真を撮る
- 視力検査
- 申込費用の支払い(クレジット可)
- 支払いのサイン
- 支払いの領収証を受け取る(←非常に大事です)
- 別の場所でコンピュータによる学科試験を受験
- 帰る。
最寄りのDPSは、WEBサイトから検索できます。
<http://www.dps.texas.gov/DriverLicense/>
皆さん気になるのは、3と4だと思います。
また、簡単ですが参考情報(Tips)を載せておきます。
- 写真の撮影は、眼鏡を外す必要があります。
- 視力検査はあたかも両眼で見るような機械ですが、両目だと非常に見づらいです。機械の中に仕切りがあり、片目ずつ見るようになっています。片目を閉じて見る方がかなりよく見える仕組みです。
- 支払いの時に記入するサインは、スキャンされて免許証に記載されます。事前に練習して綺麗に書きましょう。
- もらった領収証は、ドライビングテストの時に支払い証明として必要です。自分の運転免許番号も記載されていますので、なくさないようにしましょう。免許が発行されたときはその番号が免許証に記載されます。
- 学科試験の結果は後で自分では確認できません。しかも、合格したかどうかがよくわかりません。試験受験後に点数が表示されますので、写真に撮っておくといいと思います。ちなみに、30点中21点以上で合格です。
- 合格しているかどうかは、受付の人などに尋ねればチェックしてもらえます。
- 学科試験を受ける前に、25歳未満の人は講習を受ける必要があるらしいのでご注意ください。
- TX州では、学科試験の受験について25ドルの支払いごとに3回のチャンスがあります。3回落ちたら、もう一度25ドルの申込費用支払いが必要です。
- 学科試験の後は、係員の人は何も言いません。勝手に帰りましょう。
学科試験は抜け道もありますので、次回に紹介させていただきます。
なお、申込・学科試験とドライビングテストは別の日に行われます。学科試験を合格しないとドライビングテストの受験ができませんので、ご注意ください。
■申込トラブル事例
はい。皆さんお待ちかねのトラブル事例です。またかと思われるかもしれませんが、そんなもんです。
①Residencyの確認
SSNに引き続き、Residencyの確認が必要ということで申込の途中で追い返されました。この時は、写真を撮るところまでは済ませたのですが、視力検査と支払いは行いませんでした。
2週間後ぐらいにResidencyの確認書類が届くといわれましたが、実際は3週間後くらいになったと思います。それをもってDPSに行ったら、続きの手続きと学科試験を受ける形になりました。
②名前が違う
妻の申し込みの時ですが、パスポートなどを提出しているにもかかわらず名前のスペルが間違っていました。支払いを終えて領収書を受け取った後で気が付いたのですが、その場では修正ができませんでした。
最終的に、ドライビングテストを受け終えた後、免許証を正式に発効する前のタイミングで修正してもらうことができました。そのため、仮免許はスペルが違っていて、正式な免許では正しい名前という形になりました。
■まとめ
視力テストは両目だとあまりにも見にくくてびっくりしますし、学科試験の合否が分からないのもモヤモヤしました。
事前に知っていれば慌てず確認できると思いますので、皆さんも気を付けてください。
次回は、学科試験の勉強方法について紹介させていただきます。
Miya旦那