I94更新手続き – トラブル事例紹介 –

 

入国情報であるI-94は、入国審査でポチポチ入力されたら自動で更新されます。
VISAで入国している人は、この情報に基づいて滞在期間が設定されます。だいたいは、1日後には更新されているようですが、何か米国内の手続きに利用する場合、米国政府のサーバに届くまでは数日必要なようです。

 

観光ビザだと3か月、E2ビザだと2年(申告次第?)の滞在が許可されます。
私の所属している会社では、このI-94の情報を契約している弁護士事務所に連絡することで、滞在時にトラブルが発生しないようにしているようです。

 

■トラブル事例

はい。このI-94にもトラブルは発生します。私が遭遇したトラブルは、
『入国時のパスポートにはE2ビザで入国、滞在期限は2年後の日付が記入されているのに、WEBで確認したI-94では観光ビザで入国、滞在期限は3か月と記載されている』というもの。

基本的に、I-94はアメリカ国外から入国した際にしか更新されないのです。そのままだと3か月たったら不法滞在になります。絶望しました。
しかも入国したばかりでSSNの申請もこれからというところだったので、SSAオフィスでも『お前観光ビザじゃねーか。SSN作れねーよ。』と言われて追い返される始末。

 

内心では、
『あれ、3か月以内に海外出張の予定を作らないといけない?SSNも作れない?? (入国管理の)おっちゃん、フレンドリーにいい発音で「ハンダ(Honda)!」とか言っている場合じゃないだろ!仕事しろ!!』と思っていました。

 

■対応方法

会社の人事や、法律事務所の人に聞いてもわからないといわれたのでめっちゃ調べました。

方法①:入国管理局に直接赴いて、修正してもらう。

この方法は単純で、入国管理局がある空港や、大都市の入国管理事務所に行って交渉すれば修正してもらえるとのこと。
テキサスであればヒューストンン・ダラス・サンアントニオに行けば事務所があるらしいです。事前に電話して予約を取っておかないと、対応してもらえないこともあるらしいのでご注意ください。

入国管理局の所在地
<https://www.cbp.gov/document/guidance/deferred-inspection-sites>

私の居住地から最寄りはサンアントニオだったのですが、当時は英語にも、運転にも自信がなかったので二の足を踏んでしまいました。

 

方法②:入国管理局にEメールを送り、修正してもらう

最近は、入国管理局で問い合わせのためにメールアドレスが用意されていることがあります。システムの進歩は素晴らしいですね。

ヒューストンの入国管理事務局では、そのメールアドレスを利用して入国情報の不備を修正することができます。2015年1月からヒューストンの事務局でPilot Programが開始し、同年4月から米国内10か所程度で公式に情報不備の修正ができるようになったようです。

下記はI-94修正プログラムの紹介されているサイトです。
< https://www.huntonimmigrationlawblog.com/2015/04/articles/federal-agencies/cbp/cpb-now-offers-email-addresses-for-i94-correction-requests-at-some-deferred-inspection-sites/ >

修正に必要な情報は、

  1. A statement setting forth the issue and requesting that issue be resolved
    • 何を解決してほしいのか、どういう結果になってほしいか
  2. Passportの顔写真のページ
  3. VISAのページ
  4. Passportの入国スタンプのページ(最新のもの)
  5. 最新入国時の搭乗券、またはフライト情報
  6. 米国内住所および電話番号
  7. DHS 590フォーム(※)

DHS 590というのは、情報を他の事務局の人に公開してもいいか承認を取るための文書のようです。私が依頼したときは、(7)は送らないでも大丈夫でした。
メールの受付後、通常は1週間程度で情報が更新され、更新処理が完了したら通知のメールが届きます。通知のメールから30分後に新しいI-94情報が閲覧できるようになります。とはいえ、米国の事務処理期間は予測できません。私の場合、この件はメール送付の翌日には修正完了しました。

入国管理局が近くにある人は直接赴いた方が早いかもしれません。しかし、多少時間がかかるとはいえメールでも手続きができるというのは楽ですね。

 

■まとめ

ということで、SSNの記事に引き続きトラブル事例の紹介でした。会社の同僚も同じトラブルに見舞われたようなので、意外と珍しいことではないのかもしれません。
皆さんのトラブル解決の参考になれば、私の苦労が報われます。

 

 

Miya旦那

 

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