- Disneyのアニメーション版・ミュージカル版のセリフは一字一句覚えている私が、
2017年3月17日にアメリカ公開になったディズニー映画 実写版『美女と野獣』3Dを観てきました!!
日本公開は2017年4月21日です。
映画予約記事−「アメリカで実写版「美女と野獣」の映画チケットをスマホから予約!」
作品紹介記事−「ディズニー映画 実写版『美女と野獣』エマ・ワトソン」
まずこれは「ディズニーの『美女と野獣』」であると同時に、
エマ・ワトソンの『美女と野獣』であることが全編を通して感じ取られます。
まぁ、エマ・ワトソンは今や大女優で可愛すぎますからね。
これを前面にプッシュするのは必然ですし、自然とそうなるのもいたしかたないですね。
監督さんは「ドリームガールズ」の監督さんで
実写版『美女と野獣』では、カメラアングルや俳優さんの動きなどの見せ方がとってもミュージカル舞台ちっくで、まるでブロードウェイの舞台を見に行っている感覚に陥ります。
そして、ちゃんとアニメーション版『美女と野獣』も意識してあります。
ミュージカル版とアニメ版のいいとこ取りですね。
ミュージカル版では再現が不可能な「マダムガストン」のシーンではしっかりニワトリのエサを投げつけますし、丘に走っていくところなどはアニメをそのままを再現してあります。
あとは「ビー・アワ・ゲスト」のシーンではアニメ版で誰もが疑問に思っていた、ベルはちゃんと食事がとれたのか?が、ちゃんと演出としてあります。
アニメ版と実写版の違いとしては、ル・フウがかっちょいい。
ただのおバカな取巻きではなく、ガストンのことが好きで(恋していて)気がまわる。
酒場のシーンでガストンが落ち込んでいるのを気にして、さっと音楽家にチップを渡して盛り上げさせるところなんてグッときます。
この同性の「恋している」というところが、ちょっとしたスパイスになっていてお城での戦闘シーン・最終ダンスシーンと繋がってきて面白かったです。
今の時代を反映しているところがこのジェンダーとともに、登場人物の人種です。
さすがにキャラクラーが定着しているキャラクターはアニメの原作にそっくりに設定してありますが、
その他の重要人物は意識して白人以外の人種の人たちを起用してあると感じました。
余談ですが、アメリカ・フロリダのディズニーワールドにある美女と野獣をコンセプトにした『ビー・アワ・ゲスト』というレストランの中央メインホールのダンスホール天井に描かれている天使の絵画はいろんな人種の天使たちです。
ちょっとびっくりしたのは、ベルが街中に本屋さんに本を借りに行くシーン。
本屋ではなく小さな教会になっていました。
今の時代、宗教シーンはことごとく排除しているにも関わらず、ディズニーなのにギリギリのところを狙ってきます。
ごめんなさい。宗教のこと詳しくないのでどういう場所なのかは詳しく表現できませんが、
小さな部屋には十字架と小さなシェルフに本が数冊並んでおり、牧師さん?とおしゃべりしながら借りて行きます。
必然的に「遠い国・決闘・魔法にかかった王子様」の本棚のハシゴのシーンは無くなっています。
アニメ版との違いといえばベルの家は街はずれではなく、街中にあります。
街中でのシーンや街の人たちとの関わりをアニメ版より強めにしてあります。
モーリスは発明家ですが、「自動薪割り機」ではなく「からくりオルゴール」のようなものでした。
狂ったモーリスはちょと芸術家ちっくな面をプラスして、かっこいいパパに変身しました。
野獣の表情もアニメ版より豊かになり、優しい瞳などはそのままに、会話時などとても表情筋を使います。
今回のビーストは人間味がかなり強く感じられます。
なんと、実写版ではベルのお母さんのことも触れられます。
今回ニュー登場する野獣の持っている魔法の道具、野獣とベルは魔法の本を使ってベルの生まれた家に場所と時空を超えて行きます。
どうやらベルのお母さんは大流行した疫病のペストにかかっていたようです。
美しい魔女も最初だけではなくチラホラ姿を変えて現してきます。
アニメ版ではバラの花びらが最後の1枚が散ってゆく最中にベルが「愛しています。」といい魔法が解けますが、
今回の魔女は結構いいとこ取りで主張してきます。
最後、魔法が解けて城の人たちと街の人たちが再開するシーンがありますが、
ここはとても残念かな、とても疑問や違和感が。。。
時間の経過がそんなに経っていない?!!
ビーストキャッスルは忘れ去られた森のお城ではなかったの??
お城で働いていた配偶者が帰ってこないのにみんな街で日常通り暮らしていたの??
都合がいい無理やり感はちょっと納得がいかないものがあります。
あとは、お城も崖ではなく、広い平野に近い場所に立っていますが、何せ庭が広い。
広いのはいいのですが、バロック形式のお庭で、魔法にかかってある程度荒れていてほしいのが、
そこは庭師が優秀なのかバッチリ剪定されています。
ベットやシャンデリアもホコリがかぶっていますが、経過年数が逆算できそうで、、、。
年代感といえば、ビーストに致命傷なダメージを与えるのは弓やナイフでなく短筒です。
ベルがガストンから矢を奪って一息つくと思いきや、なんと銃で撃ってきます!!
それも3発もっ!!
まぁ野獣くらいの大型獣を仕留めるには3発くらいは撃たないとですが、ですが!!ですよっ!!
日本人にとっては短銃のイメージは時代を遡ってもせいぜい「坂本龍馬」くらいじゃけーのー。
たかだか150年ちょい前くらい。
伊達政宗とか、戦国時代にあったのは火縄銃方式。
なので戦国BASARAで濃姫が乱射しまくっているのも頑張って火縄銃方式。
濃姫の銃さばきハンパないわ。
そんなに銃に詳しく無いからガストンの銃が何式とかわからないけど、アニメーション版登場するラッパ口の銃は火縄銃方式だそうです。
実写版のガストンの短筒もそうあって欲しい。。。
残念ながらミュージカル版ではあったガストンが精神科病院の人との悪巧みのシーンはなく、ビーストの悲痛を歌い上げる曲も新曲になっています。
心なしか、新曲の曲調が「ノートルダムの鐘」や「レ・ミゼラブル」っぽく思ったのですが、同じパリだから仕方ないか。
ちなみに「ノートルダムの鐘」と「レ・ミゼラブル」の原作は同じ作家さんです。
ディズニーの『美女と野獣』と「ノートルダムの鐘」の音楽は同じアラン・メンケンが作曲。
まちがいないです。
動画などのコメントで「エマ・ワトソンってこんな歌うまいんだぁ!」ってよく目にしますが、、
サントラは買いでOKですね!!