【書評】カエルの楽園

題名:カエルの楽園

著者:百田尚樹

出版社:新潮社 (2016/2/26)

内容(「BOOK」データベースより)

安住の地を求めて旅に出たアマガエルのソクラテスとロベルトは、平和で豊かな国「ナパージュ」にたどり着く。そこでは心優しいツチガエルたちが、奇妙な戒律を守り穏やかに暮らしていた。ある事件が起こるまでは―。平和とは何か。愚かなのは誰か。大衆社会の本質を衝いた、寓話的「警世の書」。

 

最初にこの本を読むきっかけになったのは、「「カエルの楽園」が地獄と化す日」という本を見掛け、
話の題材にされている本は寓話なのに”『カエルの楽園』のストーリーが半分以上現実化してしまった”なんて書かれていたので、なんだこれ?と興味が惹かれたのがきっかけです。

でもこの本は不思議なことに、メディアなどでは大きく取り上げられていないんです!!
なので、私が知ったのもだいぶ後。2017年に入ってから。

著者の百田尚樹さんは『永遠の0』や『海賊と呼ばれた男』を書かれた作家さん。
大ベストセラー作家さんではありませんか?!!

表紙はカエルの王様らしき結構おとぎ話っぽい感じ。

読んでみても、カエルのソクラテスが祖国を離れ安住の地を求めて冒険に出るというもの。
さすが大ベストセラー作家の名に相応しいワクワク感。
すらすら読み進めていけます。

ただただ、途中から、あらあら、、身に覚えのあるような状況が本の中で再現され、しかも私でもとってもわかりやすい。

物語は喜劇のように面白くて、身に覚えがあるような現実味があって、それを重ね合わせた時に腹立たしさや悲しさ、恐ろしさを感じてしまう不思議な物語でした。

少しづつ噛み締めるように読み進め、また戻り、、とても考えさせられる内容でした。

 

本の帯にも記載されている言葉ですが、
”平和とは何か。愚かなのは誰か”
いま日本人がしっかり考えなくてはならない最優先事項の課題だと思います。

 

私はこの本を1000人に勧めたいと思いました。

 

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